皆様どうもこんにちは、前回はあまり自信がなかったSTです。
(→前回記事はこちら)
また物騒なタイトルですが、この記事には「どんでん返し」も「衝撃のラスト」もあります。
そして、私自身もまさかpart2があるとは思っていませんでした。
今回も、前回の記事と同じ高校野球ネタです。
この記事が公開される頃には、甲子園出場を懸けた地方大会が、各地で開催され始めていることでしょう。
高校野球はさまざまな醍醐味があるのですが、今回取り上げるのは「大逆転劇」です。
高校野球に限らず、野球ではあらゆる逆転劇が繰り広げられることが少なくないですが、今回は私も驚いた高校球児の意地が見えた試合を、イニングスコアと合わせて紹介していきます。
1.紀北工 14-13 近大新宮 (2017年春季和歌山大会 1回戦)
https://vk.sportsbull.jp/koshien/game/2017/530/150043/
この試合は、8回表終了時点で、0-9と紀北工業が大差で負けていました。
8回裏で何とか4点を返し、点差を縮めるも、9回表にまた4点を取られ4-13、再び9点差となってしまったところで、9回裏の場面に入ります。
紀北工業は四球や安打を積み重ね着々と点を重ねていきます。
そして最後の打者が粘って5球目を打ち、それがサヨナラ打となりました。
9回裏の攻撃で10点を奪ってサヨナラ勝ちしたこの試合は、まさに球児たちの執念がもたらした勝利といえるでしょう。
この試合について、朝日新聞が記事を書いているので、興味のある方は読んでみてください。
http://www.asahi.com/area/wakayama/articles/MTW20170705310010001.html
2.磐田東 16-15 静岡大成 (2017年全国高校野球選手権静岡大会 2回戦)
https://vk.sportsbull.jp/koshien/game/2017/420/155653/
こちらは、序盤の3イニングで静岡大成が計14得点とし、3回表終了時点で、2-14と磐田東が12点差で負けている状況です。
磐田東は、第1シードとして2回戦からの登場で、この試合が初戦でした。
しかし、磐田東は諦めることなく、4回裏からコツコツと点を重ねていき、ついに8回裏で12点差をひっくり返し15-14と逆転します。
静岡大成も9回表に1点を取り、15-15で試合は延長戦へ。
10回は両チームとも無得点。
そして11回裏、磐田東の途中出場の2年生が、右翼手の頭上を超えるサヨナラ打を打ち、大逆転勝利を決めたのです。
この試合は「磐田東 静岡大成 逆転」と検索すれば、さまざまな記事やコラムがあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
3.星稜 9-8 小松大谷 (2014年全国高校野球選手権石川大会 決勝)
https://vk.sportsbull.jp/koshien/game/2014/425/116360/
大逆転劇を語るうえで、この試合は欠かせません。
この試合、1回から8回まで星稜はまったく点を入れることができず、安打もわずか2本という内容でした。
9回表終了時点でスコアは0-8で、星稜がここから逆転をすることは限りなく不可能に近いと言ってよい点差です。
そして迎えた9回裏。
インタビュー記事では、選手たちも開き直っていたと語っていたので、当たって砕けろという状況だったのかもしれません。
先頭打者が四球を選ぶと、続く3人の打者の安打で点を追加して4-8とし、さらに次の打者が2ランホームランを放ち、6-8まで追い上げます。
そして犠打などを挟み、ついに8-8の同点に追いつきます。
そして2アウト一、三塁からこの回13人目の打者が、センター前への安打を放ち、星稜が逆転、サヨナラ勝利を収めました。
この出来事は、日本中はもちろんアメリカの新聞でも取り上げられ、話題となりました。
星稜といえば、1979年夏に和歌山の箕島と延長18回を戦う名勝負を演じたこと、1992年夏には高知の明徳義塾との試合で松井秀喜氏が5打席連続敬遠されたことでも有名です。
いずれも甲子園での出来事ですが、今回紹介したのは、甲子園出場をかけた地方大会の決勝という大事な試合での、人々の記憶に残る逆転劇でした。
この試合のインタビュー記事などは、検索すればさまざま出てきますので、興味のあるものを読んでみてください。
3つの大逆転劇を紹介してきましたが、いかがでしたか?
点差をつけられ負けている側からすれば、絶望的な状況で諦めるしかない、あるいは開き直ろうという気持ちになるのかもしれません。
しかし、そんな状況でも球児たちの最後まであきらめない姿勢や、仲間同士で鼓舞し士気を高めあう団結力が、大逆転を呼び込む原動力となったのかもしれません。
それまで積み重ねてきた努力と、練習で培われた精神力で、「試合に勝利した」という結果以上の価値を生み出し、当事者である球児たちや監督だけでなく、その試合を観ている人全員の心を揺さぶる象徴的な出来事が、この瞬間に詰まっていると言っても過言ではありません。
まさに今回のタイトルである「どんでん返し」であり、「衝撃のラスト」とも言え、「すべてが覆る」出来事でしょう。
果たして今年はこのような「大逆転劇」が生まれるのでしょうか。
球児たちの意地と執念に期待しましょう。
ST