ちょっと何言っているか分からない

皆様どうもこんにちは、前回「生」にポテンシャルの高さを感じていたSTです。
(→前回記事はこちら

突然ですが、以下の言葉の意味がすぐに分かりますか?

1.アカウンタビリティを果たす
2.アライアンスを組む
3.エンハンス対応
4.オーソライズを得る
5.コアコンピタンスを活用する
6.市場のシュリンク
7.ドライブする
8.バイアスがかかる
9.この条件でフィックスする
10.いったんペンディングで

数多くの言葉から一部をピックアップしましたが、いかがでしょうか。
※もしかしたら使い方など間違っているかもしれませんが、少し目をつぶっていただいて……
※ちなみに、7番はもちろん「運転する」という意味ではありません。

このように、ビジネス・日常生活問わず、あらゆる場面で横文字を見たり聞いたりする機会があると思います。
特にIT業界では、横文字が飛び交うことが多いのではないかと思います。

私自身もIT業界に未経験で入ったわけですが、入りたてのころは、当然のように横文字が飛び交っていたような気がします。
その光景は、最初こそそういうものだと思っていましたが、だんだんと感じてきたことがあります。
「ちょっと何言っているか分からない」と。
せっかく分かりやすい日本語があるのに、なぜ横文字で表現するのか、素朴な疑問を抱くようになったのです。

もっと平易に表現できる代表例としては「エビデンス」でしょうか。
テレビやインターネットなどで、この言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
「エビデンス」には、「根拠」・「証拠」・「裏付け」という意味合いがあります。

そうです。【「根拠」・「証拠」・「裏付け」という意味合いがある】わけです。

であれば「根拠」なり「裏付け」と言えばすぐ相手に伝わるはずです。
しかし「エビデンス」という横文字表現のほうが多いような気がします。
よく「意識高い系」という言葉を目にしますが、意識が高い言葉に見えるということでしょうか?
よく分かりませんが、いずれにせよ日本語で言ってもらえたらと思ったりしています。
ただ、今となっては広く浸透している感じはするので、横文字でも通じることが多々あると思います。

もう一つは「アジャスト」です。
私自身は、会話の中ではほとんど聞いたことがないですが、耳にする機会はあるだろうという横文字です。
「調整」「調節」という意味ですが、たとえば、会話の中で「アジャストする」と言われると、一瞬「?」となります。
調整すると言ってもらえたらすぐ分かります。
これはあまり浸透している感じはしないです。

他にもたくさんありますが、キリがないためここまでにしておきます。

と、ここまで不満げに書いておいてなんですが、人とは恐ろしいもので、慣れてしまえば何も感じなくなります。
というよりは、意味が分かったので「何言っているか分からない」と感じることが少なくなります。

そして、もはや自分が横文字に取り込まれています。
「エビデンスまとめました」などと普通に言っていたり。

横文字に取り込まれてしまった今となっては、むしろさまざまな横文字を知りたいと思うほど、取りつかれています。
こういったことを知ることも悪くない、というよりは何だか面白いなと感じます。
ただ、実際に会話で発するかと言われたら、まずないのですが……

どんなものでもそうだと思いますが、塩梅が大事なのだと思います。
横文字を多用すると「???」となりますが、業界によっては横文字が頻出する状況もあると思いますので、横文字と上手に付き合っていくことも必要なのかもしれません。

そういえば、最初に紹介した10個の言葉の意味はこちらです。
※複数の意味を持つ言葉もありますが、ここでは一例のみ紹介します。

1.説明責任を果たす
2.同盟を組む
3.機能追加対応
4.公認を得る
5.(他社にはない)自社独自の能力を活用する
6.市場の縮小
7.前進する
8.先入観にとらわれる
9.この条件で確定する
10.いったん保留で

それでは皆様すてきな横文字ライフを。

ST

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