懐かしのレバニラ炒め

はじめまして、昭和蠍座生まれのAYです。
今後、当社のブログは社員が順に執筆してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

突然ですが、皆さんは中華料理店で出されるこちらの料理を何と呼んでいますか?

私は、私の両親が営んでいた中華料理店の品書きが「レバニラ炒め」だったので、当たり前のように「レバニラ炒め」と呼んで育ってきました。

大人になり、「ニラレバ炒め」と呼ぶお店があることを知りました。

ある調査によると、「レバニラ炒め」と呼ぶお店が圧倒的に多いそうです。

中国語では「韮菜猪肝」と書くそうなので、前から読めば「ニラレバ」ですし、後ろから読めば「レバニラ」。
まぁ、どちらでもよいといえば、よいのですが……。

そんな前置きをしつつ。

先日、ランチ時にとある中華料理店を訪れました。
オフィス街のなかにあり、平日の昼間はビジネスマンが多く利用するお店です。

このお店のお品書きにあったのが、少数派の「ニラレバ炒め」。
私はもとより好物なのと、興味もあり、「ニラレバ炒め」を注文しました。

運ばれてきた「ニラレバ炒め」は、当たり前ですが、よく知った「レバニラ炒め」となんの違いもありません。

ところが、一口いただき、私はとても驚きました。

それは5年前に他界した私の父が自分の店で出していた「レバニラ炒め」と、そっくり同じ味だったからです。
違いといえば、それこそ「ニラレバ」なのか「レバニラ」なのかというくらい。

父の「レバニラ炒め」は、レバーの下味に特徴があります。
その味は門外不出……といういわけではないのですが、私も実弟も父の店を継がなかったので、レシピは一切残っていません。

私はこれまであちこちのお店で「レバニラ/ニラレバ」を食してきましたが、父と同じ味に出会ったのは、こちらのお店が初めて。

そして思い出したのが、父が自分の店を持つ前――昭和30年代後半に、ちょうどこのあたりのお店で修業していたと話していたことです。

訪れたお店は、この地で昭和20年代から営業しているそうなので、父の話とも合致します。

ただ、残念ながら父が修業していたお店の名前を、家族の誰も覚えていなかったので、こちらのお店が父の修業したお店かどうか、今となってはわからずじまい。

たとえそうでなかったとしても、どこかしらで父にご縁があったお店に違いないと、これからも足を運び、「ニラレバ炒め」をいただきながら、父の「レバニラ炒め」を懐かしみたいと思っています。

AY

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